新すみれ通信 LETTER
すみれ通信2023年2月号
抜けた歯を放置するとどうなる?
歯周病や事故で残念ながら歯を失ってしまったとき、「抜いたのは奥歯で目立たないから」「1 本くらい歯がなくても不便はないから」「痛みはないから」と抜けたまま放置してしまうと、時間が経つにつれ様々なお口や体の不具合が出てしまいます。
◆歯並びや噛み合わせが崩れる
歯は、空いたスペースを埋めようとする働きがあります。歯が抜けた部分をそのままにしていると、両側の歯が傾いて倒れてきたり、反対側の歯が伸びてきて歯並びや噛み合わせが乱れ始めます。
◆見た目が悪くなる
歯が抜けると歯茎が下がってきます。また、歯並びのバランスが悪くなると、頬がこけたり、口元の皺が増えたりして、顔の見え方が変わってきます。
歯が抜けている所は、笑った時やお話をしているときに目立ちます。そのため、あまり笑えなくなって表情が不自然になったり、口元を手で隠すような仕草も増えてきます。
◆胃腸に負担がかかる
歯が抜けてしまうと噛む能力が下がるため、食べ物をうまく噛めないまま飲み込んでしまいがちになります。そうすると胃に負担をかけ、消化不良を招きます。きちんと栄養を吸収できなければ、免疫力が低下し、栄養不良に陥って、フレイル(虚弱)体質になっていきます。
◆認知症のリスクが上がる
歯が抜けると、噛むことによる脳への刺激が減少して、認知症のリスクが高まります。奥歯を一本失うと、なんと40%もかみ砕く力が低下し、認知症のリスクは2 倍になるといわれています。
★歯を失ったときの治療法の比較
歯を失った際には、主にインプラント、入れ歯、ブリッジの3 つの治療法があります。歯科医師と相談の上、ご自分にとって納得のいく治療を選びましょう。