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新すみれ通信 LETTER

すみれ通信2022年2月号

あなたは大丈夫?親知らずトラブル

子供の歯である乳歯は全部で20本、大人の歯である永久歯は「親知らず」と呼ばれる第三大臼歯を含めると32本の歯で構成されています。ただ、この上下左右4本の親知らずは、生え方や生える時期に個人差があり、生えてこない人もいます。

 

★親知らずの特徴

一般的に20歳前後に生えてくると言われている親知らずは『智歯』『知恵歯』『第3大臼歯』とも呼ばれています。昔は短命で、親知らずが生えてきた頃には親が亡くなっていたことから、「親知らず」と名付けられたと言われています。英語では「Wisdom tooth(分別のつく年頃に生える歯)」というそうです。奥歯の一番奥に、人知れず最後に生えてくるのが親知らずなのです。

 

★親知らずの生え方タイプ

1.まっすぐタイプ

普通の奥歯と同じようにまっすぐに生えてきている。噛み合わせも良ければ、トラブルは起きにくいと考えられています。

2.斜め傾きタイプ

親知らずが斜めに生えていて、隣の奥歯にぶつかっている状態。歯磨きがしにくく歯周病になりやすいなど、親知らずのトラブルで一番多いタイプです。

3.水平埋伏(まいふく)タイプ

親知らずが見えず埋もれていて、完全に横に倒れて、隣の奥歯の根元を横から押すような感じでぶつかっているタイプ。レントゲン写真で確認が出来ます。ほとんどが下あごで起きます。

 

★親知らずの問題点とは

親知らずはお口の最も奥に生えるため、上記の3タイプのどの生え方をしても、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすく、歯と歯肉の境目に歯垢が溜まりやすくなります。

そのうえ、奥にスペースもなくきれいに磨くのが難しいので、虫歯や智歯周囲炎になり痛くなってしまう、歯周病になる、親知らずに押し出されて手前の歯並びが崩れ、噛み合わせが悪くなってしまうなど、多くのトラブルを起こす可能性があります。

親知らずが生える年齢は、ちょうど大学受験や就職活動など、人生や環境が大きく変わる時期と重なります。そんな時期に痛みが続いたり、歯の生え方や抜歯の影響で治療が長引いたりすることもあります。親知らずの状態にはとても個人差がありますが、まだ生えていなくても、事前にレントゲン撮影で親知らずのタイプがわかりますから、早めに歯科で診てもらいましょう。